あなたならどちらを選びますか?
A: 地域密着で、ご近所の患者だけ対応していく
B: 遠方から来ていただける患者にも対応していく
一般的な常識として、歯科医院やコンビニエンスストアなどと同じように、立地するエリアの周辺が整骨院・治療院の商圏となります。居住だけでなく職場の周辺エリアも含まれます。
この場合、顧客や患者がどこを選択したとしても、基本的にどこも提供されるサービスに大きな違いがないといえます。よほどの理由がない限り、顧客や患者の選択肢は「近さ」だったり、「入りやすい」だったりします。
ここで問題なのが、商圏内に競合がどれだけいるかです。
近隣に新規開業などがあると、同一マーケットをその競合と分け合う可能性が高くなります。今まで通院してくれた患者も、より近い競合へと流れる可能性もあるわけです。
では、どうすれば良いか?
店舗であれば、取扱う商品を充実させたり、独自の商品を揃える、あるいは営業時間をかえるなどの他に、看板や広告などで注目を集める方法もあるでしょう。
しかし、整骨院や鍼灸院では法律による広告規制があったり、整体院では、健康器具や医療器具を取り扱っていると、そこにも法律の規制が関係してきます。
法律を遵守すれば、他の競合との差別化や独自化はできません。
こんな状態で、わざわざ電車や車に乗って遠くの整体院・整骨院・鍼灸院に来てくれる人はほぼいないといえます。
ただし、1点だけ違法でない手段があります。
例えば整骨院では、広告規制の対象となっているのは下記だけです。
・「看板」等の院の外観
・新聞折込やポスティング等で配布される「チラシ」
・新聞・雑誌などに掲載した広告
・インターネット上のバナー広告
・リスティング広告など(検索結果の広告)
裏を返せば、この範囲を除けばOKなわけです。
つまり、ホームページ、SNSです。
