弘法伝説の旅

ヌミノーゼ巡礼の原点は弘法大師・空海の奇跡の法力です。
四国霊場だけでなく、日本各地に伝わる弘法大師の伝説にメスを入れ、その奇跡の数々に畏怖し、日本史上もっとも身近で、宗派を超越した存在である弘法大師伝説に着目しました。

これは民間伝承という単純な理由だけで弘法伝説が各地に残っているというよりも、おそらく伝説が一人歩きをせず、常に伝承された地域の方々にとって、誇りであり、慕ってきたということが関係しそうです。伝承過程の中に弘法大師が確かに生き続け、地域にとって大いなる意義を脈々と受け継いできたのだと考えます。

それほどまでに存在感のある弘法大師伝説ですが、実際には眉唾物も多く、中世に隆盛を極めた高野聖によるものも少なくありません。しかし仮に創られた弘法伝説だとしても、庶民にとってはかけがえのない「お大師様」の伝承であって、決して価値が低められることにはならないのです。
なぜならその伝説こそが弘法大師との身近な接点であることに変わりないからです。

歴史学者と違い歴史的真実だけを追い求める必要はありません。歴史を文化・習慣という側面で捉え、真偽を別にしても伝説が語る「真理」が何かを探るのも浪漫だと思います。

平成16年に創刊した情報誌「弘法倶楽部」でも、弘法大師の奇蹟に大いなる浪漫を求め続けました。従来の遍路旅に拘らず、伝説の残る各地をたずねる「同行二人」の旅を企画し、紹介していきました。

それを改めて、原点回帰という意味をこめてヌミノーゼ巡礼で再編集して投稿することにしました。

弘法大師ゆかりの湯と秘説の湯(山梨周遊編) 第1回
弘法大師ゆかりの湯と秘説の湯(山梨周遊編) 第2回

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