ヌミノーゼ巡礼とは

国内の霊験あらたかな神社仏閣を中心に紹介しています。
単なる紹介記事ではなく、「ヌミノーゼ」という観点も含めて、既成の枠に捉われない視点であらゆる聖地を訪れた記録を集めています。

では、「ヌミノーゼ」とは何でしょう?

ドイツの神学者ルドルフ・オットーが定義した概念です。
オットーは「聖なるもの」のうち合理的な理解にかなう部分を除いた概念をヌミノーゼと呼びました。
ドイツ観念論哲学のカントが真・善・美の理想を求める理性宗教を唱えていたのに対し、非合理的かつ直接的な経験こそが「聖なるもの」であると述べた点が対比されます。

ラテン語の「神威」を意味する”numen”をドイツ語の造語にして、”das Numinöse”という言葉で規定しました。
簡単にいえば、ヌミノーゼとは、超自然現象や、神聖なものなどに触れた際、心の中で沸き起こる感情のことです。

例えば信仰宗教の教祖が病気を治したり、奇跡を見せたりしたというような宗教体験を目の当たりにした際に、理屈ではなくある意味で原始的な驚嘆や畏怖などの感情的に沸き立つものがヌミノーゼ体験になります。
これは畏怖だけでなく、魅惑という相反する感情も伴うことがあり、このとき生じる感情には特殊性があるといえます。「怖いもの見たさ」というのがそれです。

旋律と魅了という二律背反的な要素を併せ持つヌミノーゼという考え方は、宗教的な教義や理性的な道徳心とは関係なく、聖なるものが人間の感覚に影響を与えることを重視しています。

太古より神秘主義的な宗教儀式が継承されていたり、聖なる場所に訪れた人がその時、どのように感覚に影響を与えるのか、ヌミノーゼの考え方は現代でも大きな意味を持ちます。
俗にパワースポットと呼ばれる場所も、このヌミノーゼ心理が働いている可能性もあります。

でも実際にはこのヌミノーゼ巡礼旅で訪れた場所すべてがヌミノーゼ的な感覚の変化があったわけではなく、もっと軽い感じで紹介しているのが実情です。

ページ上部へ戻る