おそらく「美女神社」という名の神社は、日本全国でもここだけではないかと思われます。
それだけでに貴重な神社は、埼玉県朝霞市ののどかな地域に鎮座しています。

ただ、正確には「びじょ」ではなく、「うつくし」だといいます。
祭神の「市杵嶋姫命」に由来します。

市杵嶋姫命といえば、海や水、航海の神といわれます。
福岡の宗像大社(宗像市)に祀られている三柱の女神の一柱になります。
『古事記』では市寸島比売命、『日本書紀』では市杵嶋姫命と表記されています。

アマテラスとスサノオが天真名井で行った誓約の際に、スサノオの剣から生まれた五男三女神の一柱で、『古事記』では別名が狭依毘売命です。宗像大社では中津宮に祀られています。

また広島の宮島に鎮座する厳島神社の祭神にもなっていることでも知られています。
この神社の由来も、「イツクシマ」という社名が「イチキシマ」が転じたものとされています。

ではこの朝霞市の美女神社はどのように変化したかというと、「ウツクシ」は「イチキシマ」が「ウツクシ」に変化したものだと考えられているようです。

一方で全く別の説もあります。
朝霞から荒川を挟んだ場所には戸田市の美女木という地名があります。この地域を首都高速や新大宮売バイパスで通行する人には馴染みの地名です。
その「美女木」から転じたのが由来という説です。

美女神社という名称とは裏腹に、境内は狭く、質素な印象がします。
周囲ものどかな雰囲気ではあるものの、宅地化された地域でもあり、また近くをトラックが多く通行するロケーションでもあります。そのためか、珍しい名称の神社とはいえ、どこにでもある小さな社という雰囲気さえあります。

正直いって、この神社だけが目当てなら、すぐに飽きてしまいそうなほどです。
ただ荒川も近いので、付近を散策しながら非日常を感じつつ参拝するのなら最適な神社といえるかもしれません。

埼玉県朝霞市田島2-16-33

オットー・ヤーパン

投稿者プロフィール

ヌミノーゼ巡礼管理人兼巡礼者。
弘法大師入唐求法1200年を契機として、世界各国の様々な聖地に赴き、そこでのヌミノーゼ体験によりこのページを開設。

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